サブプライムローンの様々なサービス(2)

景気低迷の引き金となったアメリカのサブプライムローンですが、このローンが広められていた時代は、上昇し続ける住宅価格を背景に、様々なサービスを付加したサブプライムローンがありました。

ローン開始当初は驚くほど低い額での返済が可能であったり、所得証明があいまいであったりしてもすんなりと借り入れすることができるなど、びっくりするようなサービスがたくさんあったのですが、自己資金が全くなくても住宅を購入する人も増えていきました。
自己資金がない、ということは、住宅資金の全てを融資に頼るということですよね。
1つのローンから全額融資、というケースは少なかったのですが、2つ3つの住宅ローンを利用して、自分のお金を全く使うことなく住宅を購入する人は少なくなかったのです。
一般的に考えると自己資金が多いほど融資のリスクは少なくなります。
返済額が少なくなることもありますが、借り手の気持ちの面も考えられるのです。
ローンが返済できなくなって家を売却することになった場合、自己資金が多い人ほど自分の損失が大きくなりますよね。
ですから、借り手側は一生懸命に返済を続けようと頑張るわけです。
自己資金が全くない、ということは家を売却することになっても、自分の痛みはそれほどでもない、ということになるのです。
このようなことから通常では、自己資金ゼロという住宅融資はあまり存在しないのです。
ですが住宅価格が上昇し続けていた当時のアメリカでは、自己資金がないことは大きな問題ではないと考えられていました。返済できなくなっても良いよ、という考えがあったのです。

これにより、ますますサブプライムローンを利用する人が増え、どんな人でもマイホームを持つ、ということが可能になっていったのです。



Posted by Subprime Loan

削除
サブプライムローンの様々なサービス(2)